僕は君の名前を呼ぶ
隆太の騒がしさと、渡辺の鋭いツッコミと、橘のふわふわした雰囲気。
最初はどうなるかと思ったが、一度合わさってしまえば問題はなく、
いつの間にか4人で行動を共にするが多くなっていた。
「じゃあな、行ってくるよ」
金曜日の放課後、隆太と渡辺に別れを告げ、俺と橘は一緒に図書室へ向かった。
最初はバラバラに図書室に行っていた俺たち。
今では金曜日の放課後は決まってふたりで一緒に行くようになった。
「もうすぐ梅雨明けるかなあ」
「そうだな、もうジメジメしてるのは嫌だから明けて欲しいな」
ふたりで会話をするのもだいぶ慣れてきた。