皇帝のお姫様
不審な影




教室を出て屋上に向かう途中に“黒”の携帯が鳴った。


人気が少ない場所に
行き電話に出た。


“黒”の携帯は私が信頼し心を許せる相手にしか教えていない。でも一応“白”携帯の方も教えている。



『なに?』


《あのさ、今日そっちに行って良いかな?》


『なんで?』


《うーんそれは久々に
琳に会いたいし!!

琳は俺と
会いたくないのかよ‥》

『別に宏樹と会いたくないわけじゃないけど‥

ここまでたどり着けるの?』


《なっ失礼なっ
大丈夫だよ、凪が道案内してくれるし!!》


『道案内だけの
為に凪も来させるの?』

《そうだけど?》


『‥‥‥‥』


《あっ大丈夫、
凪も琳に会えるから
良しとしますか。
って言ってたから!!》


『はぁ分かった。
じゃ裏校門に来てって凪に言っておいて。』


《おう!
じゃあな!!》


『ん。』


ふぅ。
今日会えるのか…
凪と宏樹に。
久々に
アレしてもらおうかな。


尾形 宏樹 (オガタ ヒロキ)
168センチ
瀬戸組の幹部。
歳は知らないけど
若く見える。



組の中で1番小さいけど喧嘩ではSに入れる強さだってある。



瀬戸組には強さによって称号がもらえる。



私と凪はS。
一番上の称号。

宏樹と恭哉はA。
AはSの次に良い。


S←A←B←C
こんな感じ。
みんなSの称号が
欲しくって頑張る。



――
―――



あっ2人が来る事
恭哉に言わないと。



ピッ
『…あのさ今どこ?』


『分かった。
行くから待ってて』



電話を切り恭哉がいる
場所に向かった。






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