【完】切ないよ、仇野君
「どかんかゴラァァ!」


ケイ先輩の脅しめいた叫び声と共に、細かく攻撃的なドリブルとフットワークが炸裂。


そのプレイに、菊池のディフェンスも怯み、ジグザグとすり抜けるケイ先輩。


ケイ先輩を止めるべく、菊池のプレイヤーの一人が真横から手を伸ばしスティールを謀るも、案外と冷静なケイ先輩は、背中側でボールをワンバウンドさせ、別れを告げる。


それをまるで分かっていたかのようにキャッチした行雲キャプテンが今度は荒く強いオフェンスでゴールにまっしぐら。


あのパスコースへ向かうようにサインを送っていたのは勿論司令塔の椿で。


180センチ越えのスマートな体型でそのまま行雲キャプテンが飛び上がる。


「入れさすっかい!」


相手センターもそれを止めるべく、行雲キャプテンに合わせて飛び上がり空高く手を伸ばし壁を作った。
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