壊れるくらい抱きしめて
だいたい林さんを好きだったはずなのにもう松本さんを意識するなんて軽い。そんなに軽いものだったのかな。


だから林さんも松本さんも来る同期会に参加するのは気が引けた。自分の気持ちがとても薄っぺらいもののような気がして仕方なかったから。



「こら!!恵那。何帰ろうとしてるの!!もう恵那のお母さんにはちゃんと同期会に連れて行くって連絡済みだからね!!」



あっと言う間にやってきた週末の同期会の日。優香さんにバレないようにこっそり退社しようとしたらあっさりと捕獲されてしまった。


優香さんとうちのお母さんはメル友。一度優香さんをうちに連れて行ったとき、優香さんがお母さんに私を妹のように思っていると伝えてくれた。


お母さんはとても喜んでくれてそれ以来出不精でメールが苦手な私の代わりにお母さんと優香さんが計画をして休日には3人で出かけたりするようになった。


お母さんに連絡済みなら逃げられない。


帰って小言を言われるくらいならと腕を引かれるままに優香さんに着いて同期会に参加することにした。
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