無愛想な彼が私を見ない理由
「んじゃあ、奪う」
『ふえぇっ!?』
なんでそこで一番葉月ちゃんが驚くの。
佐倉もどちらかと言えば、
葉月ちゃんの声にびっくりしてたけど。
『…………絶対あげないから』
「はいはい、」
佐倉って俺の前だとけっこう口調荒くなるだろ。
葉月ちゃん、さっきから顔赤いんですけど…。
どんだけ佐倉に惚れてんの。
(まぁ、そりゃそうか……)
葉月ちゃんが佐倉のこと好きなのは、
分かりやすいしなー……。
うんうん、と頷いてると
教室のドアが開いた。