◇東雲庵◇2014〜2017◇
師走もろもろ

【師走もろもろ】

12月16日火曜日

随分とご無沙汰しております、東雲です。みなさんお元気ですか?バタバタしていたらあっという間に年末です。流行語大賞とか今年の漢字の発表ってこんなに早い時期だったっけ??あんまり年の瀬って感じがしないってのは個人的な感想なんだけどさ。選挙のせいかもしれん。

18の頃からウグイスやってる身としてはこんな寒い時期に突然やるなー!運動員がかわいそうだろー!とつい思ってしまう。冬の選挙、死ぬよ。窓全開が基本だからね。街宣車から手を振ってるお嬢たち、白い手袋のなかにフリース+ゴム手袋と表裏両面にホッカイロ入ってます。膝は毛布でグルグル巻き。ペラペラのジャンパーの中、ダウン着て首もフリースのマフラーでグルグル巻き。全身至る所に貼るカイロ。でも寒い。もっかい言わせて。冬の選挙、死ぬ。寒冷地のそれなんて想像の範囲外。

雑感。
自民公明の圧勝、は議席の数で見た場合の結果。小選挙区の得票数を見れば、多くの与党候補が余裕のある大勝利だった訳ではない。僅差で敗れた野党候補も沢山いた。そして共産党の大躍進。これはブレーキ役としての期待票が一手に集まった結果じゃないかなと思う。他の野党じゃ心許ない。断固としてNOを突きつけられるのは共産党くらいのもんだろうと。(個人的解釈です)沖縄の自民全敗は象徴的。民意の表れ、と知事。大衆が意志を示そうとすれば=投票率が上がれば、自然に反対票は増えるんだろうなぁ。戦後最低の投票率。何を問われているのか何のための解散総選挙なのか明確でないんだから当然か。


さて。
衆院選も参院選も
県知事選も県議選も
市長選も市議選も町議選に至るまで
(ああ、村はない。残念。)
わたくし
長い年月、様々な選挙事務所にお世話になり街宣車に乗って参りましたが。(あくまで報酬付きの仕事として)

今回、非常に胸を打たれたシーンがあったんです。(ちなみに今回の選挙は何もしてません)私の住む選挙区で、深夜0時を過ぎるまで、野党候補とその応援の人たちが駅に立っていました。
忘年会の帰りに見かけたのが21時過ぎだったかなぁ。酒に酔った同僚が「お前らなんかどーせ頑張ったって落ちる落ちる!」って暴言を吐きかけても、笑顔でチラシを配り続けてました。

私の関わってきた陣営って基本的に余裕のあるところ(例外もあるけど、プロのウグイスを金で雇うところなんてそんなもんだわな)だったので、街宣活動って20時でマイク切っておしまーい!なんですね。ビジネスライクに、1日の活動の終了は20時。はー、やれやれ、今日も1日お疲れ様でしたーって。
でもね、マイクを使わなければ、駅で立っているだけなら、20時を過ぎても活動して良いんです、本来は、そう言えば。だけどそんな風に馬鹿みたいにがむしゃらに頑張る人たちって、いままでお目にかかれなかった。姿勢ってこういう所に現れますよね。その候補の政治的主義主張はさておき、頑張りに拍手喝采でした。極寒だったのに、あの夜。同僚を送り出したあと駅まで戻ってこれ何時までやるの?って聞いたら「今日は深夜0時まで」って笑顔で答えていた若い運動員さん。本来の選挙ってこーゆーもんだよなーって考えさせられた。本当にその候補を応援したいから、寒くても深夜でも、人の多い基幹駅でみんなが立つ。たぶん、無償で。一人でも多くの人に訴えられるチャンスだから、20時を過ぎてもそこでチラシを配り直接肉声で語る。これは、実際目の当たりにしたらほだされるわよ。やれることはなんでもやる、という姿勢がさ。お金をもらってそーゆーことをやってきた身としてはね。こちらは、仕事だもん。朝立ち(朝、駅で立つことよ)もチラリ配りも笑顔で元気よくこなすし、手を振りながら時に涙しながら一生懸命「お願い」はするけれど、街宣車で毎日、20時の時報を待ち焦がれてるもの。も、ぜーんぜん!違うよねー(笑)

ちなみにうちの選挙区は60代の大臣経験もある与党候補が9万票を獲得して危なげなく勝ちましたよ、予想通り。でも、その40代の野党候補も6万票余りを獲得した。彼は当選0回のど新人ですから、これは大健闘だったんじゃないかな。ちゃんと見てるよ、みんな。田舎だしね。諦めずに続けていれば陽の目を見る日もあると思う。何より、意志を曲げないというのは大切な事。それを、見てる人はちゃんと見ている。この街の住民は。(あれ、コーヒーのCMみたいになっちゃった)

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