◇東雲庵◇2014〜2017◇
2015年、恋の顛末記。

【さいきんのしののめ。】

どうもー。ご無沙汰しまくってます。季節は進み、はや春でございます。出会いと別れの季節。新たな出発の季節でもありますね。新社員も入ってきたし、桜もふさふさ。みなさま、いかがお過ごしですか?

先にひとつ触れておきます。
タイトルの東雲庵、ですがミラ姉さんに倣って(ええ無断で)『2014〜』としました。だってー。2014までの内容も薄いし、本棚に入れてて下さった方に、この超レアな更新を気づいてもらえなかったら悲しいもの。(そして2015と銘打ったところでこの一年…もう四月だしさ。あと何回書くつもりなんだと己に問うてみたところで答えはひたすら沈黙しかないわけで、ええ。)

よろしくご承知おきくださいませ。

ほんで、東雲がここ半年ほど何してたかっていうと。

去年の暮れに大恋愛に等しい衝撃をこの身に受けてしまいまして。

ひたっっっっっすら、快感に身を任せ陶酔していたのでございます。「淫して」おりました。

(そうそう、誤解を狙った表現だ。あなたの感想は正しい。)

もー、アナタ。

寝ても覚めてもわたしの脳内を占めるのは彼ら(そう、彼ら、なのだ)のことばかり。

果ては、ご本人が夢にまで出てくる始末。
手に負えない。


さて、何のことでしょう(笑)。

はいはい。

回りくどいのはここまでにしますね。


私が昨年の秋すこんと恋に落ちてしまった相手は「キリンジ」というアーティストです。

彼らによってこの世に生み出された音楽、のみならず彼らの思想、彼らの言葉、彼らのちょっとした仕草や会話まで、もうなんでも良いからひと時も無駄にすることなく彼らの発したものでこの身を満たしたい!という、、、(笑)ええ、行き着くところまで行ってしまった感じです。久しぶりに身も心も丸ごとすこーんと恋に落ちました。

人間、ここまで激しい恋に落ちると、生産活動に支障をきたすものです。脳内を完全に占拠されてしまうのですから。


(以下、公式HPよりプロフィール一部抜粋してご紹介します)

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【キリンジ】

1996年10月、実兄弟である堀込泰行(VO/Gt)堀込高樹(Gt/Vo)の二人でキリンジを結成。97年インディーズ・デビュー後一躍脚光を浴び、翌98年、メジャー・デビュー。 洗練された二人のSSW(シンガー・ソングライター)を配するグループらしく、上品かつ独創的に紡いだ楽曲群の数々は、都会的でもあり、牧歌的でもあり、今や巷でも<キリンジ風>と表現されるほど、唯一無二な存在。そして、そのオリジナリティ豊かで存在感ある詞曲もさることながら美しいコーラスワークと多種多様な音楽的造詣を感じさせるアレンジメントの数々も耳の肥えた多くの音楽ファンを魅了し、2003年には日本武道館公演も成功している。また作家として他アーティストへの楽曲提供も多数。そんな長年に渡り独自のスタンスを築いてきた最中、2012年10月15日、Vo/Gt の堀込泰行が<重要なお知らせ>と題した声明を発表。その内容はKIRINJI TOUR2013の最終公演をもって、17年に渡り兄/高樹と共に活動してきた「キリンジ」を脱退するというものであった。

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詞と曲の唯一無二性。
他にない、圧倒的なオリジナリティ。

キリンジの魅力を一言でいうとこれに尽きる。個性の塊なのです、堀込兄弟は。ふたりとも、紛れもなく、天才であります。天賦の才、とはこのこと。

一番の特徴である文学性の高い歌詞はもちろんのこと、兄弟ならではの親和性あるハーモニーも絶品。ユニット、、バンド、、、いや、チーム、かな。初期プロデューサーの富田恵一さんが彼らを「チーム」と表現していたからそれに倣うことにします。ともに違う趣の才能を持った高樹&泰行、ふたりの兄弟チーム。曲作りを、完全にそれぞれが独立して行っているので。

メインボーカルは弟の泰行さん。声には好き嫌いがあると思うけど、やっさんはとてもお歌が上手。シルキーボイスと評価も高い。

ちなみにキリンジとは=麒麟児。
天才児、とか神童、とかそういう意味だったと思う。アーティスト名からしてセンスが駄々漏れている。

キリンジミュージックは、一聴すると耳触りのいいポップミュージックなんだけど、詞世界が深くて広い。特に高樹兄さんの書く詞はまるで短編小説のよう。そして音の進行がねじくれてる。ああ、大好きな組み合わせです。
メロディラインが「陽」「柔」「優」でも、アレンジが印象として結果「陰」なんですよ。和音も変だし、メロディーも難しい。歌ってみると分かる。圧倒的に「解決」しない。不穏な空気感を残したまま曲が終わっちゃう、この不敵な感じ。変態的音楽。
聴けば聴くほど深みにはまって抜け出せなくなる、それがキリンジミュージック、です。…あくまで個人的感想ですが。70年代後半のはっぴいえんどとかシュガーベイブが好きな人は割とハマれるかもしれません。そうやって括っていいものかちょっと迷うけど。(でも高樹兄さんが「同じではないけど敢えて分類するなら」という前置き付きでこの2つを挙げていたので、とりあえず。)


その、キリンジ。


もともとね、好きなミュージシャンではあったの。

ベスト盤なら持ってる、くらいの。

ただ、好きな曲とそうでもない曲っていうのがあった。だから、アルバム買うのはベスト版に留まっていた。

具体的にいうと、兄:高樹さんの曲は詞もメロディもど真ん中ストレートで大好きだったんだけど、弟:泰行さんの曲はどこか胸に響かなかった。特に、詞が。すっと入ってこない。言葉の羅列に違和感があった。(それでも彼ら最大のヒット曲『エイリアンズ』は作詞作曲とも泰行氏の手によるものだ。)





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