◇東雲庵◇2014〜2017◇
ファンタジーオンアイス

【サーセン!止まらなかった!!】

しかしよく降りますねぇ。梅雨らしくて良いのですが。

そぼ降る程度の雨音は夜聴くのが好き。
たまに訪れる車のタイヤ音もいい。
先日の光の話ではありませんが、昼より夜の方が好きかもしれません。情報量が減る分感覚が研ぎ澄まされるし、なにより暗闇は七難隠す。(年を重ねた証拠だなー)

それはたとえば愛を告げられるとき、太陽サンサンの下で「愛してる、一生お前のこと離さない!幸せにするぜ!」ってストレートに語られるとちょっと腰が引けてしまうのに似ているのかもしれません。←あんた、、、
歌も同じく。

…あれ、前にも何処かで書いた気がするな、この話。(基本じいさんなんで許してください)あくまで個人的な嗜好の話です、悪しからず(っとに、のっけから何の話か。。)。フェチ持ちなのです。

さて。
6月はお出かけ月間でした。
そして芸術鑑賞推進月間でもありました。

まずはフィギュアスケートの『ファンタジーオンアイス』。(まずは、と言いながらこの人この後2000字くらい延々と語りますので興味のない方はスルー推奨)

これね、出演陣が豪華なんです。
プルシェンコ様、羽生くん、ハビュエル・フェルナンデス、ジョニー・ウィアー。
ジェフリー・バトル、ステファン・ランビエール、葵が大好きな織田信成くん、成長著しい宇野昌磨くん。。まだまだいるの!

もうね、これ。
ベテランから若手まで、垂涎のメンバーなんっすよ!!ドリームチームみたいなもんで。オールスター戦というか。現役引退しちゃった往年の名選手なんかも出ていて。ああ、女子陣ももちろん。鈴木あっこさんも華麗に舞っていた。神戸公演にはキャンデロロ(94年リレハンメル、98長野五輪銅メダリスト。胡座スピンなど型破りな演技で人気を博した伝説のスケーター)が出演されて、、あーあああああ神戸行きたかったよーう。

愚痴は置いておいて、まずはこの方について書きたい。

ロシアの皇帝、プルシェンコ。

ソチ五輪の後、現役引退したと思ったら
(そもそもソチ五輪での復活出場も度肝を抜かれたというのに)今年4月、なんと、まさかまさかの、現役復帰宣言。この方、腰にぶっといボルト何本も入ってるんですよ。もうロシア皇帝なんてちっちゃくまとまらないで、銀河連邦の総裁くらい名乗らせてあげても良いんじゃないか。

そのプル様(プルシェンコ)。
リンクに出てきた瞬間にわたくし「魔王、降臨…!」ってキャッチコピーを視界の背景に出してしまいました。
だってー!!
現役復帰する今シーズンのプログラムを披露してくれたんですけど、その曲が!カルミナ・ブラーナなんですよ!!(はい検索)
要は、オーケストラの演奏と共に高音の合唱が大音量でわんわん鳴り響く、えっらい壮大な曲なんです。こんな大層な曲で滑ろうなんて、相当な自信がなけりゃ思いつきません。だって普通、曲に負けちゃうもの、演技が。
イマジン。暗闇の中、「エフゲニーープルシェンコー!!」というコールと共にこの大迫力のカルミナブラーナ。そして「満を持して、」ってな体で現れるプルシェンコ。全身黒のタイトな衣装に身を包んで、重低音が響くオーケストラを背負って繰り出されるのは豪快かつ美しいジャンプ。
圧倒的な迫力、威圧感。場内の空気が一瞬にしてピーーンと緊張した。銀河連邦総裁でもまだ甘い。さながら魔王のようでした(どーしても、雰囲気が禍々しかったのです。笑)。

現役復帰したということは今シーズン試合出場もあるようなので、プル様のこのプログラムぜひ機会があったらご覧ください。きゃー!魔王ー!←軽い

続いて印象的だったのは、羽生くんのたおやかな姿。暗闇でも、羽生くんは滑ってるシルエットでわかる。友人はそれを「色気だだ漏れ」と評しておりましたが、色気ってのとはまた違うような、、、でも独特ではあった。小首を傾げるような姿勢なんですよね、常に。

そして何と言っても、羽生くんの時だけ会場からキャーーー!って黄色い歓声が上がるのがすげかった。ある程度覚悟していたけどそれにしてもびっくりした。
「キャーーー!」、です。
他はね、「わぁあ!」なの。音域は地声なの。でもね、羽生くんが登場すると一段高いのよ、みなさん。完全に針振り切った音がするのね。

つくづく彼はアイドルなんだなーと思いました。

もちろん実力が伴っているので(演技はまだ青々しいけれど)単にアイドルだから、と彼の評価を下げるようなことはしません。わたしも羽生くんの滑りを見るとワクワクするもの。主にジャンプに特化してしまうけれど文句なく、綺麗なジャンプを跳ぶ。しかも難易度の高いものを。あと、これは演者として大事だと思うのだけど、自分に酔えるという才能も持ち合わせている。今後も期待しています。

織田くんは、競技からは引退してもスケートの練習は欠かしていないそうで、演技にはそれがよく表れていた。ジャンプもスケーティングもとても滑らかで、情感豊かなものだった。静かなピアノ曲に合わせて舞ってくれたんだけども、完成度が高い。ただ一言に尽きる。おどけた面ばかりフィーチャーされがちですが、本気の「スケーター・織田信成」を観せてくれました。柔らかく美しく、魅力的でした。

魅力的といえばジョニーウィアーの右に出るものはいないのですが、そろそろ語り出して2,000字を超えてしまったのでこの辺りでストップしておきます。やべ。
色気と言えば羽生くんより断然ジョニ子さん。壮絶なほど美しい生き物でした、ジョニーウィアー。まいった。←結局語ってる

芸術鑑賞月間。
フィギュアは終わりますが
ネタは
つ、続きます、すみません!!



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