茉莉花の少女
 昼のときも彼女の顔を直視することができなかった。

 彼女は何かを言いたそうにしていたが、僕の気持ちを悟ったのか強く聞くことはしなかった。




 帰りがけ、彼女が僕の手をつないだ。

 いつもなら握り返すその手を握り返すことができなかった。
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