茉莉花の少女
よほど危なっかしい切り方をしていたんだろう。
それは妨害というより、妹を庇おうとしたんだろう。
想像できるのが全てを物語っている。
本当、よくやるなとぶつぶつ言う彼女を横目に見ながら思った。
でも、嫌な気はしなかった。
僕はそのおかずを口に運ぶ。少し調味料が多い気がしたけど、そのことに触れないでおいた。
誰かが僕のために作ったごはんを食べたのはもしかすると、生まれて始めてだったのかもしれない。
それは妨害というより、妹を庇おうとしたんだろう。
想像できるのが全てを物語っている。
本当、よくやるなとぶつぶつ言う彼女を横目に見ながら思った。
でも、嫌な気はしなかった。
僕はそのおかずを口に運ぶ。少し調味料が多い気がしたけど、そのことに触れないでおいた。
誰かが僕のために作ったごはんを食べたのはもしかすると、生まれて始めてだったのかもしれない。