茉莉花の少女
「今朝も、植物の観察とかしていたんだよ。補習をサボって」

 その原因は僕にあることは分かっていた。

 林の目が輝くのが分かった。

「先輩らしいね。他には」

「学校帰りにケーキを食べたりとか。それもパフェとケーキを一つずつ」

「意外と大食いなのね」

 彼女は驚いていたようだった。そして、こう言葉を続ける。

「見に行ってみる? 茉莉先輩のこと」

「でも、三年の教室なんて」
< 77 / 362 >

この作品をシェア

pagetop