茉莉花の少女
彼女の部屋の入り口にあるベッドまで歩いていく。
水色のベッドカバーをはずすと、そこには茶色の熊のぬいぐるみがあった。
小柄な彼女が両手で抱えるようなものだ。
そのぬいぐるみはふるぼけていて、至る所に修理された跡がある。
「持っているんじゃないですか」
「これは眠るときの必須アイテムなの。
お兄ちゃんとお父さんとあと一人以外は誰にも見せたことはないけどね。
だからちょっと飾るのとは違うかな」
水色のベッドカバーをはずすと、そこには茶色の熊のぬいぐるみがあった。
小柄な彼女が両手で抱えるようなものだ。
そのぬいぐるみはふるぼけていて、至る所に修理された跡がある。
「持っているんじゃないですか」
「これは眠るときの必須アイテムなの。
お兄ちゃんとお父さんとあと一人以外は誰にも見せたことはないけどね。
だからちょっと飾るのとは違うかな」