こんな世界でも君となら…



私が今いるこのビルもすでに使われてなく、
人なんて来ないだろう。



もちろんこのビルはしっかりと鍵がかけられている。



じゃあ、何故私がここにいるのかというと、
私は備え付けられているさびれた外階段を
使ったから。





外階段を登りきると屋上へと繋がる通路に
出る。



何故か通路のドアと屋上のドアは鍵がかけられていなかった。




まぁ、業者の人とかがかけ忘れただけ
だろうケド。




そんなわけで私は今ここにいることができてるってことです。








しばらくボーッと街を眺めていると、
いつまにか辺りが暗くなっていることに気付いた。


どうやらずいぶん時間がたってたみたいだ。




ポケットに入っているケータイを取り出すと、
私がここに来てから3時間もたっていた。





屋上に設置された電灯もチカチカと
点いている。


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