ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「だ、大丈夫です!帰ります!」
「そう言わないで。休むだけだって」
「本当に大丈夫ですから、帰れますからっ…」
このままついて行ってはいけない、そう思い拒むものの、彼は私の腕をしっかり掴み離さない。それどころか、拒めば拒むほどにその手には力が加えられる。
やだ、怖い…
「離してっ…!」
痛む腕と怖い一心から声を上げた、その時。
「…何してんの」
響いたのは、聞き慣れた彼の低い声。驚きながら視線を向けると、そこにはいつも通りの顔でこちらを見る青井くんがいた。
「青井、くん…?」
「何だよお前…あ、まさか彼氏?」
「…ただの同僚だけど」
「ただの同僚が何の用?関係ない奴は黙っててくれない?」
「きゃっ…」
そんな青井くんなど気に留める様子もなく私の腕を引っ張る彼に、青井くんはその肩をガシッと掴んだ。