ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「こっこら彼方、離れなさい!青井くん困ってる!」

「いーやーあああ!!ばいばいしないいい!やーーー!!!」

「彼方ー!!」



泣き叫ぶ彼方に叱る私、困惑しながらもどうすればいいかわからず彼方に頭を掴まれる青井くん…。たちまち大騒ぎとなったその場に、目の前の家からはお母さんが何事かと姿を現す。



「あら、どうしたの?美紅」

「お母さん!聞いてよ、彼方が青井くんから離れなくて…」

「青井くん?あらあら、また随分大きい男の子ねぇ」

「…どうも、初めまして」

「びっぐまんー!!ばいばいやだーー!!!」

「ビッグマン?どういうこと??」



全く状況の理解出来ないお母さんに、私はこれまでのことを一通り説明する。スーパーで同僚の青井くんと行きあったこと、彼方が青井くんをビッグマンと重ね懐いてしまっていること、その結果こうして離れないこと…。


< 128 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop