ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「ご、ごめんね青井くん…何だか変なことに…」

「いや、いいけど。…寧ろ飯ご馳走になっていいの?」

「うん!彼方が迷惑かけてるんだし、いっぱい食べて行って!」

「…そっか」



小さく頷く彼の肩の上では、今だ涙目でしがみつく彼方の姿。



「彼方、お兄ちゃんまだ一緒にいるって。だから一回降りよう?」

「ほんとー?」

「本当。大丈夫だから」



そのことに納得したらしい彼方も、しゃがんだ青井くんの肩からゆっくりと降りた。

お邪魔します、と靴を脱いで彼とあがった家ではリビングに居た綾奈ちゃんが「あら」と笑顔で出迎える。その一方でお兄ちゃんが驚いた顔で青井くんを見た。


< 130 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop