ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「…お邪魔します」

「…!?おい美紅!何だこいつは!!何だこのデカい奴は!!」

「えーと、同僚の青井くんで…」

「あら、この前の…やっぱり付き合ってたの?」

「ちっ違うよ!いろいろ事情があって…!」



にこりと笑う綾奈ちゃんにわたわたと説明しようとする私に、お兄ちゃんは自分より二十センチ以上大きな青井くんを睨むようにして見上げている。



「おいお前…し、身長何センチある?」

「…188っす」

「よし、俺はお前を敵とみなした」

「敵…?」

「もう康之、背の高い子に絡まないの」



お兄ちゃん、背の高い人に敵対心強いからなぁ…。
その光景に思わず苦笑いになっていると、彼方は青井くんの足元にぎゅっと抱きつく。



「びっぐまん、たかいたかいしてー!」

「彼方!高い高いなら俺が…」

「ぱぱちっちゃいからやだぁ」

「なっ!!!」

「…子供の正直さは残酷っすね」

「おい待て!今何つった!?」



青井くん、初対面のお兄ちゃんにも容赦ない…!



「美紅、綾奈ちゃん。ご飯出しちゃいましょ」

「はーい…青井くん、自由にしてていいから!」

「うん」


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