ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「今青井と来てたねー?いつの間にそんな仲良くなったわけ?」
「え!?い、いや、偶然そこで行きあって…」
どんな成り行きだろうと泊まった、ってことは言わない方がいいよね…。そう咄嗟に判断し慌てて誤魔化す私に、当然雛ちゃんは信じていなさそうに冷やかす。
「へー…にしては美紅、ずいぶん楽しそうだったじゃない?」
「そ、そう?」
「そう。青井も珍しく笑ってたし」
珍しく、…?
「珍しい、かな。…最近よく笑ってくれると思うけど」
「えー?私見たことないもん。美紅にだから笑うんじゃないのー?」
話すうちに下りてきたエレベーターは一階へと到着し、ポンと音をたてた。