ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
近付けている、そう感じられる日々。
笑顔、指先、触れる度にドキドキとする
この気持ちはきっと、“苦手”とは真逆にあるもの。
だけど、彼の気持ちはどうなんだろう。
優しくてわからない、あの瞳の意味。知りたいけど、怖いよ。
「原、今ヒマ?」
「え?あ、はい」
その日の午後、仕事中に廊下を歩いていたところを先輩に呼び止められる。
「暇というか…時間はありますけど」
「なら今青井が打ち合わせ入ってるから、お茶出し行って貰えるか?」
「わかりました」
そして頼まれた内容に頷くと、私は近くの給湯室に入ってホットコーヒーを入れた。