ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



青井くん、打ち合わせ中なんだ…。

コーヒーブラックで二つ入れて…砂糖とミルクの分量はわからないから多めに持って行ってあげよう。だけどクライアントの前で大量に砂糖入れるのってどうなんだろう。…いや、青井くんならやりそうだけど。



マイペースな彼の姿を思い浮かべ苦笑いをこぼすと、給湯室を出た。

そしてついた先、小さな打ち合わせブースの中では、向かい合い座り打ち合わせの真っ最中の青井くんと、取引先の女性。



…いた。

近付いていくと段々とはっきり見える顔は、ニコニコと笑う髪の長い美人な女性と、向かい合い笑う青井くん。



「ここはこんな感じで…」

「じゃあこうしましょう。それで、こう加工して…」

「えぇ、じゃあお願いします。青井さんのセンスにお任せしますから」



いつもの小さな笑顔とは、少し違う。ニコッとした笑顔。



…あ、れ…。

いつもは嬉しいその表情が、グサリと心に刺さる。


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