ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「…、」
一瞬目が合うものの、すぐにそらされてしまう。その明らかな拒否にズキ、と小さく胸が痛んだ。
「お風呂から出たら応援行くから、それまで負けないでよね!」
「分かってるよ!じゃあな」
その時丁度会話を終えて歩き出した雛ちゃんに、私は逃げるようについて行く。
『やっ…!』
あの日から、一週間ほどが経った。
あれ以来私と青井くんは一言も口をきいていない。…というか、きいてもらえない。
『青井くん、あの…』
『……』
話しかけても無視するようにかわされ、当然向こうから話しかけることはない。
同じ部屋で、隣の席で作業をしていても何一つ会話はなく、時折偶然目が合ってもさっきのようにすぐそらされてしまう。
最初と同じ振り出し…ううん、寧ろそれ以上に遠い。