ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



…きっと、嫌われた。

謝る言葉すらも、言わせてくれない。元々いい印象なんて持ってなかったと思う。けど、それでも少しは仲良くなれてると思っていた。

だけどよくよく考えてみたら、私は青井くんに失礼なことや迷惑しかかけていなくて…極め付けがあの日の行い。好意を持って貰えるわけがない、と考えれば考えるほど思う。

そう分かっているのに、いちいち心はズキと痛むんだ。





「そういえば美紅、最近青井と仲悪くない?」

「へ?」



やって来た大浴場にある露天風呂で、湯船につかりながら雛ちゃんから発せられた突然の一言に、まるで心を読まれた気がした。


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