ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「ていうかさ、さっきの浴衣姿の女たち見た?超いいよな」

「浴衣だと雰囲気変わるもんなー。なんていうか…エロいよな」

「おいお前ら、うちの雛子をそういう目で見るなよ!!」



話の流れでそう盛り上がり出す周囲に、俺は特に加わることもなく手元のピンポン球を手のひらにのせいじる。



「いやー、俺的には阿部より原の浴衣姿かな」



すると聞こえた『原』の名前にピクリと耳が反応する。



「原?全体的に小さくてガキじゃね?」

「いや、でも普段より浴衣の方が多少なりとも色気が見えるというか…」



確実にそういう目で見ているのであろう発言の先輩に、ピンッ!とピンポン球を指で弾いてぶつけた。



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