ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「あれ…原さんは」

「美紅?散歩がてらコンビニにって結構前に出たんだけど…もしかしてまだ帰ってない?」

「コンビニ…ってここから徒歩三分くらいの所のだろ?それにしては遅くないか?」



言われて思い出せば、旅館から出てすぐ右手を曲がれば近くにコンビニが一軒ある。

いくら彼女の歩きが遅いからとはいえ、すぐ行き来出来る距離だ。それにも関わらずまだ戻っていないということは…。



「あ、もしかして…曲がる所気付かないで向こうの通りに迷い込んでたりして」

「うわ、この時間にあの道女一人で歩くのはまずいだろ」



眉をひそめる先輩たちに、理由が分からず首を傾げる。



「…?向こうの通りって何かありましたっけ」

「あー、青井とか女たちは知らないか。あの辺りってさ…ほら、風俗街なんだよ」

「は!?」



そういうのに疎そうな彼女なら、迷い込んでいるのもありえる…!

どうするか、探しに行くか?けど俺は別に保護者とかじゃないし…。けどもしも、何かがあってからでは遅いし…。


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