ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「速水知らないか?さっきから探してるんだけど全然見当たらなくてさ」
「速水さんなら向こうにいましたよ。…彼女と資料室に」
「…ってことは、イチャイチャしてやがるな」
割とよくあることなのだろう。俺の言葉にその顔は呆れたように笑う。
「あいつらは相変わらず仲が良いというか何というか…」
「…そっすね」
「ラブラブなのはいいけどなー」
その言葉に含まれるのは呆れと見守る気持ちと、年上ならではの様々な気持ち。
「そういや、青井はそういう相手いないのか?」
「え?何でっすか、いきなり」
「いや…そういやお前そういう話聞かないなと思って」
「…聞かないも何もそもそも相手いないんで」
「お前も若いのに枯れてるなぁ。誰か紹介するか?」
「いらないっす」