ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
彼女と同じ班になった時から、元々苦手に思われてるんだろうってわかっていた。
デカいからって怖がられるのもよくあることだし、小さな彼女からすれば余計にそうなのだということも分かる。
けどその度、いちいち地味にへこんでいる俺の気持ちを、彼女はきっと知らないんだろう。
「…じゃあ俺はこれで」
「はい、また次の打ち合わせもよろしくお願いします」
その場に一人になった俺に気付くことなく、廊下の端では手を振り去っていくあの男に原さんはこちらに背中を向け小さく会釈をしていた。
やっと行ったか、そんな気持ちで俺は彼女の背後から近付く。
「原さん」
「わっ!」
ぼそ、と呼んだ名前にビクッと反応した肩。
…そんなビビらなくても。
よっぽどさっきのが怖かったのか、一度謝った方がいいだろうか、そう考える隙に原さんは逃げ出すように歩き出そうとする。