ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



そうして日は流れ、その週末の日曜日。

亮さんの運転で車で一時間ほど走り、やってきた私たちの目の前には、高速で駆け抜けるジェットコースターに可愛い建物と着ぐるみたち。看板には『ファンタジーランドへようこそ』の文字。



「わぁ…!楽しそう!」

「うん!どれから乗ろうか!?」

「お前ら楽しそうだなー」



遊園地という場所のせいか、気分は一気に浮かれキャッキャとはしゃぐ私と雛ちゃん。その一方で亮さんの隣を歩く青井くんは落ち着いた様子でこちらを見る。



やっぱり青井くん、来てくれた。

亮さんいわく青井くんは、『積極性には欠けるけど、皆で遊んだりすることが嫌いな奴ではない』…とのことで。その言葉の通り、青井くんは至って普通にファンシーな遊園地の中を真顔のまま歩く。



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