ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛



「待って…待ってってば!」


つい大きな声をあげた私に、彼は我に返ったようにピタッと足を止め腕を離した。



「…ごめん」

「いきなり、なに…」

「え?」

「本当、青井くんはわからなすぎ!」



そんな彼に、私はあがる息を整える間もなく怒鳴りつける。



「いつも冷たいし、怒るスイッチ不明だしそっけないし、でも優しくするし時々笑ってくれるし、キスしようとしたりやめたり…わけわからないよ!」



だから教えてほしい。その言動の意味、全てを。

そう強く言った私に青井くんは少し驚いて、真面目な顔になってから言った。



「…わからない?なら、一つ一つ答えるよ」

「え…?」


< 240 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop