ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「待って…待ってってば!」
つい大きな声をあげた私に、彼は我に返ったようにピタッと足を止め腕を離した。
「…ごめん」
「いきなり、なに…」
「え?」
「本当、青井くんはわからなすぎ!」
そんな彼に、私はあがる息を整える間もなく怒鳴りつける。
「いつも冷たいし、怒るスイッチ不明だしそっけないし、でも優しくするし時々笑ってくれるし、キスしようとしたりやめたり…わけわからないよ!」
だから教えてほしい。その言動の意味、全てを。
そう強く言った私に青井くんは少し驚いて、真面目な顔になってから言った。
「…わからない?なら、一つ一つ答えるよ」
「え…?」