ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「ケガは?」
「え?あっ、大丈夫…」
「そっか」
「青井くん、ありがとう。びっくりしたー…」
彼方を抱きしめたままあはは、と笑ってみせる私に、青井くんはこちらへしゃがみ込むと彼方と私の頭をよしよしと撫でる。
「ふたりとも、よく泣かなかった。偉い偉い」
「えらい?ぼく、あのひとにどんってしちゃったのに…」
「うん。そこは次から気をつけよう。でも原さんの前で泣かなかったのは、偉いと思う」
涙目だった彼方は、優しい青井くんの言葉に嬉しそうにへへと笑う。
「原さんも、よく頑張った。怖かったでしょ」
「そんな、全然…」
「彼方のために、頑張ったんだよね」
大丈夫だよ、へっちゃらだよ。そう強がろうとしたけど、ダメだ。
青井くんにそんな優しい目で、言われたら怖かった気持ちと安心感が溢れ出してしまう。
「っ〜…怖かったぁぁ〜…」
「…うん」
ボロボロと涙をこぼして泣き出す私に、青井くんはしゃがんだままそっと私を抱きしめる。