ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
そしてその後も動物園を歩き回り、すべてをまわり終えたあたりで私たちは家路へとついた。
気付けば辺りはもうとっぷりと日が暮れており、外灯のあかりと住宅街の家々からあかりが漏れて、私の家まで続く細い道を照らしていた。
「今日は一日、よく歩いたね。もう足パンパン」
「お互い日頃運動不足なんだし、ちょうどいいんじゃない」
「あはは、そうかも」
笑いながら彼を見上げれば、変わらぬ表情でスタスタと歩く青井くんの背中にはぐっすりと眠る彼方がおんぶされている。
一日はしゃぎ回り、疲れたのだろう。彼方は帰りの電車に乗って早々眠ってしまい、それを青井くんがおんぶしてくれているというわけだ。
「青井くん、彼方重くない?私持とうか?」
「平気。…寧ろ原さんにおんぶさせるほうが不安」
「ひどい!」
別に不安じゃないよ!彼方ひとりくらいおんぶできるもん!
ぶう、とふてくされたように頬を膨らませた私に、青井くんはおかしそうに笑顔を見せた。