ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「……」
そう、彼が青井くん。青井友樹くん、25歳。
同じ歳の同期。仕事が早いことで有名で、急ぎの仕事がきた時などいざという時すごく頼りになる存在の男の子。
けれど188センチという大きな身長で常に周りを見下ろす彼は、いつも無口で無愛想、無表情。
5年同じ職場に働いていて度々顔を合わせる仲ではあるけれど、何を考えているのかは全く持って不明。本当にわからない人だ。
室内に入ると広がるのは、どの部屋も大して変わらない、作業用のパソコンが置かれたデスクたちと窓際にある仮眠用の小さなソファという光景。
デスクはどこを選ぼうと自由ではあるけれど、みんなが既に席を決めてしまっている中唯一空いているデスクを見れば、置かれた書類の所々に書かれた『青井』の文字。
それらから隣の席が青井くんであることをさとると、またたらりと背中を伝う冷や汗。
よりによって隣のデスク…!いや、でもこれを機会に仲良くなれたりするかもしれない!うん!
そうだよ、同じ部屋で隣で仕事するんだもん。友達、まではいかなくとも仲良くはなれるかもしれない。
そう気を取り直し、持っていた段ボールをデスクの上に置くと、部屋の隅に置いたままにされているダンボールが目に入る。