ツンデレな彼と甘キュン社内恋愛
「熱、下がったんだね。よかった」
「ん。この前はありがと」
「ううん、それこそ私も大したことなんてしてないけど…」
「飯、美味かった。ごちそうさま」
そんな一言とともに、また浮かべられたのは小さな笑顔。それだけを見せて、青井くんはその場を歩き出した。
「…、」
…うれしい。
助けてくれて、『ありがとう』って、『ごちそうさま』って言ってくれた。
表情は相変わらず固く、気持ちが分からなくて、掴めない人。他人に興味なんてなさそうで、なのに優しくて、素っ気ない。
その彼の持つ不思議な雰囲気と、時折合う瞳に惹かれている。
ついこの前まで苦手だったのに、不思議なくらい。