愛を知らないあなたに

親友

あたしが、じとっとタマを見続けると、タマは両手で顔を隠した。


「いやんっ

そんなに見つめられると、わらわテレちゃう///」


「勝手に照れてろ。」


「むー。ひどいいーかたー。」




両手を下げ、ぷぅっと頬を膨らませるタマ。


最高に可愛いけど、今はそれどころじゃない。




「どういうことなの、アレ!」


「だからあのまんまってこと~

琥珀と薺はハダカノオツキアイしてるのー」


「いや、まぁ、裸のお付き合いと言えばそうだけど・・・」



裸で一緒に寝てる。

そりゃあショックだけど、今までもっとその・・・刺激的なこと?想像してた。


だから、ちょっと拍子抜け。




それに――



「あの2人に、恋愛感情なんてないんだよね?」




あたしはタマを真っ直ぐに見つめて言った。


もはや、確信していた。




あの2人に恋愛感情なんてものはないと。




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