いちごパンツのポートレート

幸せな眠りを邪魔する激しいノックの音

「もうー誰だよ」

フラフラとドアに向い鍵を開ける。

そしてまたフラフラしながら冷蔵庫から水のペットボトル取り出し

”グビグビ”ノドを鳴らしながら水を飲んでいたら

呆れた声が聞こえてきた

「確認してからドアは開けろ。知らない奴だったらどうすんだよ」

「ご心配には及びません。こんなブスを襲う物好きはおりません。

……それではおやすみなさい」

礼儀正しく一礼したらクラッとして倒れそうになった私の体を学が支えてくれた。

「おまえバカか?おまえブスじゃねえから……」

今まで見たことのない照れた学の顔は耳まで真っ赤だ。

「あははーーどうしたの学?うちでお酒飲んできた?」

「小原家では酒は飲んでない……お父さんとお母さんに入籍の報告をしてきた」

「はぁ?今なんて言ったの。報告ってなに?」

あぁーーー意味が分からなーーーい。


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