いちごパンツのポートレート
「うん?おまえと俺の……今日からおまえ西園寺舞衣だから……」
「はいい?」
「役所に寄った後に小原家に行ったから結婚の承諾もらうじゃなくて……
報告だった訳……理解出来たか?」
「・・・・・」
学が言っている言葉の意味は理解出来た……と思う。
でも何故?
私と学が入籍したのかは理解出来ない。
「今まで一度も好きだとか言われたことないし、そんな甘い雰囲気になったこともないし、
私のこと本当はどう思っているかも分からないし、全く意味が分かりません」
「はぁーーー」
尊大なため息をひとつ付いてガックリと項垂れる学。
「ずっーと傍に居て家族と同じくらい一緒にいるのが自然になるように毎日刷り込みしたのに?
俺20年間おまえ一筋なんだけど……偉いだろ」
驚きすぎて言葉が出ない。
「親には舞衣との結婚を既に承諾して貰った……
養子縁組をする条件に好きな人を嫁さんにするって言ってあったから全く心配ない。
俺は最初から舞衣のことしか考えて無かったし」
事も無げにサラッと言ってくれますなぁー