潤愛




――それが利麻、あなたの涙を初めて見た時。


この時はまだあたしは何も知らなかった。

自分の気持ちも

貴方の気持ちも

考えもしなかったんだ。






あーあ、亮平泣かしちゃってるし。


どーでもよかったあたしはまた自転車置き場までの道を進んだ。


「ちょっと、さくら!」


亮平があたしに声をかけた。


あたしは予想外でびっくりした。


「…なに?」


「いや、…えっと」


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