好きな人のお母様に恋心がバレました


「……まさか最初に聞こえた謎の声が、
主人公が昔殺した女の声だったなんて思いませんでしたー!!」



映画が終わり、外に出てからも
興奮覚めやらずな私は、自分でも分かるくらい目を輝かせながら映画の感想を意気揚々と口にした。



「俺も意外だったな。
最初は、迷路からその謎の声の女の子を救ってハッピーエンドになる話かと思ってたら、まさかの自分の過去と向き合う話だったなんて…」



「あの最後の、主人公の演技が最高でしたっ!
あんな怯えた許してくれ見たことないです!」



「やっぱり実力派俳優って感じしたね」



映画の話で盛り上がりながら映画館を出て、ショッピングモール内へと入る。
映画館と併設されたここは、休日ということもあってたくさんの人で混み合っている。



「この後は、宮戸さんどこかに行くの?」



「えーっと、そうですね、どうしようかなあ…」



この後の予定なんて全く考えていなかったものだから、どうしようかと本気で考える。
もうすでに目的は達成したも同然だし、夕飯の材料でも買って帰ろうかなあ。
それとももっと攻めるべき?



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