私と君の音が重なったとき
鈴唯サイド



「鈴唯さん、おはよう」



「へ!?あ、おはよう!」



いや~、このクラスの人たちいい人ばっかだな~…





挨拶してくれるなんて嬉しすぎるじゃないか!







そういえば、飛鳥君の姿今日見てないな





連れて行ってくれるって言ったのに…






ざわざわ…



「え~、やだよ」



「まじかよ」



「え!?ショック…!」





?なんだか今日は廊下が騒がしいな



気になって廊下へ出てみる



どうやら廊下の壁に何か貼りだされているようす。




ドンッ


「あ、すみません」




人ごみの中動くとどうしても人とぶつかってしまう…





なんとか頑張ってようやく貼り出された紙の前に来た






ん~と…



「え…軽音部廃部…?」




目がおかしくなっちゃったのかな…


何度も目を擦るけれど、文字は変わらない






どういうこと…?



そういえば昨日、3人は校長室に呼ばれてた…





「…行ってみるか」





踵を返して、校長室へ向かう









コンコン




「失礼します。」




「どうぞ…って、おお!!t「先生!!」あ、すまない。大槻君じゃないか」






「…少々お話があるのですが」



「ふっ…くると思ってたよ」







「単刀直入にお聞きします。何故軽音部を廃部にしたのですか」



「そんなの簡単さ。人数、部活費を考えたら無理になったのだよ」






「…本人たちの意見は無視ですか」





「…君、大槻君が考えているほどこの世の中は簡単じゃない。というか、甘くないことくらい君が一番わかっていることだろう?」




「っ!そんなことはわかっております!しかし…人数は少しの期間待てば増える可能性はまだありますし…」






「わかってないね、ここは私立じゃないんだ。私立じゃないってことはお金がたくさんあるってわけじゃない。さらに今年は部活動が増えているんだ…」



それって…


「つまり、人数が関係しているなんて嘘をついたってことですか」




「君は頭がいい。正解だよ」






そんなのって…酷い



「なんでそんな嘘をついたんですか!?ただでさえうちの学校は帰宅部が少ないというのに、彼らは今頃一生懸命人を集めていますよ!?きっと」





「勉強になっていいじゃないか。世の中は甘くないってさぞわかることになる」





校長先生は目を細めて笑う



その表情を見て、私は心がモヤッとした


何故?…彼らが今必死になって人を集めているところが頭に浮かぶ





「あなたは…軽音部がきらいなんですね」



「…なにをいう」




「だってそうでしょう?部活を増やすときは、普通後先考えるはずです。増えたことを理由に、彼らを廃部にできる。…そんな考えをお持ちでしたでしょう?」




クスクスと口元を歪めて笑うその表情はとても妖艶だった


思わず校長もたじろぐ










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