青春を取り戻せ!
僕は苦微笑を浮べたが、どうも、この兄妹は本気のようだった。
僕を放って、二人だけで話が進んでいた。
酔いも醒めた頃だし、そろそろ失礼しようとタイミングを計っていた時に、白木が唐突に手を差し出した。
「では、明日からでもいらして下さい。お待ちしてます」
「えっ 何のことですか?」
「うちの会社でぞんぶんに研究なさってください、と言ってるんですよ」
「……でも、大学休めませんよ」
「そうではなくて、このまま大学に席を置いていたのでは、教授の手伝いで十分な時間が取れないでしょう?
それに、あなたのように才能のある方が、月十万円くらいのサラリーじゃおかしい。
うちも貧乏会社ですから満足いく程は用意できませんが、今の二倍や三倍は出せると思いますよ」
未美を睨んだ。
彼女には大学の給料のことは話していなかったからだ。
それに意外な申し出にも当惑していた。
未美は何にも感じないようで、
「そうよ。そうすれば毎日会えるのよ」
と、逆に甘えるような口調でつぶらな瞳を向けてきた。
そのあと二人は畳み掛けるように誘惑的な言葉を並べたてた。
僕の心は揺れた。
お金のことはともかく、教授にこの薬のことを認められていない限り、実験もままならないだろうし、何より僕の時間のほとんどは教授の研究に当てられていた。
僕を放って、二人だけで話が進んでいた。
酔いも醒めた頃だし、そろそろ失礼しようとタイミングを計っていた時に、白木が唐突に手を差し出した。
「では、明日からでもいらして下さい。お待ちしてます」
「えっ 何のことですか?」
「うちの会社でぞんぶんに研究なさってください、と言ってるんですよ」
「……でも、大学休めませんよ」
「そうではなくて、このまま大学に席を置いていたのでは、教授の手伝いで十分な時間が取れないでしょう?
それに、あなたのように才能のある方が、月十万円くらいのサラリーじゃおかしい。
うちも貧乏会社ですから満足いく程は用意できませんが、今の二倍や三倍は出せると思いますよ」
未美を睨んだ。
彼女には大学の給料のことは話していなかったからだ。
それに意外な申し出にも当惑していた。
未美は何にも感じないようで、
「そうよ。そうすれば毎日会えるのよ」
と、逆に甘えるような口調でつぶらな瞳を向けてきた。
そのあと二人は畳み掛けるように誘惑的な言葉を並べたてた。
僕の心は揺れた。
お金のことはともかく、教授にこの薬のことを認められていない限り、実験もままならないだろうし、何より僕の時間のほとんどは教授の研究に当てられていた。