青春を取り戻せ!
翌日、庭でボンと遊んでいる優紀を見つけ、昨日から続いている喜びのために、婚約のことを告白していた。

彼女の反応は以外だった。

顔色が青くなったあと赤くなって、

「ゲッ!?最低!」

と言い捨てると、スカートをひるがえして自分の家に走り去ってしまった。

僕はしばらく茫然として、そのあとを見つめていた。ボンだけはいつもの調子でシッポを振って足に絡み付いてきた。


実験を始めてから約3ヶ月が経過した。

A群は既に残りが五匹になっていた。B群でも四匹が死んだ。
死亡解剖をした結果は、腫瘍が一番多く、あとは敗血症、肝硬変、老年性肺過膨張などだった。
毛の艶もD、C、B、Aの順に良くなっていった。

ここまでくると調べるまでもなく、二つの薬を注射しているD群の老化にはストップがかかっているのが明白だった。

それどころか、若くなっていると思われた。


僕はその頃から、悪夢を見るようになった。

熟睡できず、夜中に何度も起こされた。

見る夢はだいたい同じだった。

それは、地獄で神と閻魔大王に責められる夢だった。

「おまえは宇宙の比率を破った極悪人だ!」

と、神が睨む。

横にいる閻魔大王が、

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