青春を取り戻せ!
「おまえの御陰で人類の滅亡が5万年早まってしまった。つまり、俺の寿命も5万年も短くなってしまったんだよ。どうしてくれるんだ!」

と怒声を浴びせ、鉄棒を僕の肩に振り下ろす。
それを合図のように沢山の鬼たちが、鉄棒を体中に………。

僕は自分の悲鳴でいつも起こされた。


その日の朝、目を開けると優紀の顔があった。

…あっそっか 今日は日曜か…

優紀が避けていたのか、たまたま会わなかったのか、あの時以来の再会だった。

彼女は何事もなかったように、

「目が覚めたんなら、さっさと起きなさい!…今日は天気がいいから、汚いフトンを干すんだから」

と、元気一杯の声で言うと、力ずくで僕をベットから落とした。

ベッドの下で転がったまま、機敏にフトンを剥がしている彼女を見て、胸を撫ぜ下ろしていた。

「いま何時?」

「何言ってんのよ!もう10時よ」

僕は顔を洗ってくると、コーヒーメーカーにすでに出来上がっているコーヒーをカップに移し、テーブルに着いた。

優紀はトーストとハムエッグをテーブルに並べはじめた。

細かい花柄のエプロン姿の彼女を見ながら、子供だと思っていたけど、こんなこともするようになったんだと、初めて女を感じた。

……そういえば、痩(や)せぽっちだった体が最近急激に丸みを帯び、胸と腰が大きく目立つようになってきていた。
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