ここにいるよ
「イテテ…何も…してねぇって…」


「本当?渚ちゃん」

「うん」


私の言葉と同時に勢いよく伸ばしてたハルの頬を離した


「ったく!いじめっ子」

少し真っ赤になった頬を触っていじけるハル



「ったくはこっちだよ!嘘なんかついて」



「ごめん、ごめん!渚ちゃんと話したかったんだよ。悪気はありません」



そう言って上着を羽織り立ち上がった



「春希?」

「んじゃ、俺、帰るよ」

ハルは、忍にウィンクした

「あ?もう帰るのか?」


「うん☆もう満足!邪魔者は退散します」


ピースして笑って見せたハル


「んじゃ、渚ちゃん忍をよろしく!」



「うん!」

私の言葉に笑顔で応えて帰って行った



忍の笑顔はこっちまで笑顔になれる


私以外にもそう感じてる人がいると思うと胸が温かくなる



「あいつは俺の保護者かよ…ったく、人騒がせな奴」


「ハルっていい人だね」


忍は少し複雑な笑顔で応える



「まぁ、悪い奴ではないんだけどね」
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