桃色初恋、甘口キス
愛ちゃんのこと、あたしが守る立場だと思ってた。

小さくて可愛い愛ちゃんの、生活も恋愛も。
強くて可愛くなくて、恋愛も諦めているあたしが。

守ってあげなくちゃって思ってたのに。

今その愛ちゃんに、弱弱しく恋愛相談をしてるなんて。
これじゃあ、あたしのほうが弱いみたいだ……。

「うみちゃんね、勘違いしてるよ?」

「え? なに?」

「可愛くないから、とか、恋愛興味ないしあたしなんかが、ってこないだまで言ってたでしょう?
あれね、うみちゃんの勘違いだよ?

うみちゃんは、可愛い女の子なんだよ?
自信もって、恋していいんだよ?」

本当に……?
あたしが、恋して、良いの……?


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