桃色初恋、甘口キス
歩きながら、そんな事を思っていると……。

「わっ……」

「おい青葉!」

階段を、踏み外してしまった。
落ちる……!

「バカ、危ないだろ!
だから、ぼーっとするなって言ったろ!
怪我したらどうするんだ?!」

あ……。

あたしは、抱きしめられていた。
落ち掛けたとき、どうやら黄原に助けられたらしい。

「あ、ありがとう、ごめん……」

顔が、近い。
真剣な眼差しが、あたしの胸をどきりとさせた。
男子とこんなに至近距離で見つめあったことなんて、勿論、ない。

やだ、どうしてだろう。
かっこよく見える。
黄原なのに……。
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