桃色初恋、甘口キス
「注文決まってる?」

気さくに、立花さんがあたし達に声をかける。

時々顔を合わせたら少し話す程度だけど、彼女は感じの良い可愛い子だ。
いつもにこにこしてるけど、今日もにこにこしている。
可愛い笑顔に、あたしもついつられて笑った。

「初めて来たんだけど、おすすめってある?」

「おすすめ?
そうだねぇ、チーズケーキかな?
最近改良して、前のより美味しくなったの」

チーズケーキ、好き?
と、やっぱり笑顔を浮かべて尋ねる立花さん。

「うん好き! じゃああたし、それにする!」

「あ、俺も!
あと、ホットコーヒー2つね」

「はぁい。ちょっと、待っててね?」

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