桃色初恋、甘口キス
「うみって、呼んでいい?」
「な、なに、急に……」
真剣な眼差しの黄原から視線を外して、あたしは俯いた。
カップの中の琥珀色に、真っ赤なあたしの顔が写っている。
「さっき、立花さんを瀬田が名前で呼んでるの見たら、羨ましくなった」
ねぇ、うみ、いい?
黄原は真剣だ。
「いいも何も、もう呼んでるじゃないか……!」
あたしは俯いたまま、そう答えるしか出来なかった。
「ありがとう、うみ」
ふんわりと、優しい声がかかる。
思わず顔を上げると、嬉しそうに微笑む黄原の顔。
「黄原……」
なんだろう、これ。
黄原に名前を呼ばれるのは、くすぐったいけど嫌じゃ、ない。
「な、なに、急に……」
真剣な眼差しの黄原から視線を外して、あたしは俯いた。
カップの中の琥珀色に、真っ赤なあたしの顔が写っている。
「さっき、立花さんを瀬田が名前で呼んでるの見たら、羨ましくなった」
ねぇ、うみ、いい?
黄原は真剣だ。
「いいも何も、もう呼んでるじゃないか……!」
あたしは俯いたまま、そう答えるしか出来なかった。
「ありがとう、うみ」
ふんわりと、優しい声がかかる。
思わず顔を上げると、嬉しそうに微笑む黄原の顔。
「黄原……」
なんだろう、これ。
黄原に名前を呼ばれるのは、くすぐったいけど嫌じゃ、ない。