右隣の彼
唇が・・・
私の唇は岸田君に塞がれた。
驚いて目を瞑る余裕もなかった。
「ん・・んっ・・・」
ほんの数センチだけ唇が離れると岸田くんがまたも名前を呼べと言った。
どうしてだかわからないけど
私は彼に従った。
「滋・・・・」
「一美」
そして再び唇が重なる。

どうして抵抗できなかったのだろう・・・
どうして彼の言う事をきいてしまったのだろう・・・

彼にはかわいい彼女がいるのに・・・
私よりずっと若くて可愛い彼女がいるのに・・・
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