右隣の彼
「あのさ・・・はっきり言うけど、私本当はここにはきたくなかったのよね」
「・・・・」
岸田君はご飯を食べる手をとめた。
「いくら、お願い事を一つ聞くと言って、名前を呼んでもキスは・・・
　いきなりキスはないんじゃないの？」
「でも嫌がってませんでしたよね」
なんなんだ？！喧嘩売ってんのか？！
「い・・嫌に決まってんじゃないの！」
カチンときてしまった私はカッとなって声を荒げてしまった。
「・・・俺の事嫌いですか？」
「そ・・そうじゃないでしょ？岸田君には彼女がいるじゃない。
　彼女持ちの男とキスするって事は岸田くんの浮気相手って事と一緒じゃない」
「・・・俺の事嫌いですかって聞いているんです」
「き・・岸田君話をすり替えないでよ！私はー」
岸田君はソファから私と同じ床に座って私の両腕を掴んだ。
「浮気相手とかじゃないから・・・・昨日のは本気のキスだったから」
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