右隣の彼

私の本音?

駿さんと美由さんは顔を見合わせた。
「それ・・どういう事ですか?」
美由さんは訳がわからないと言った様子で両手を合わせると強く握った。

私は2人にここ一週間の岸田くんの様子を話した。
私以外の人とは普通に接しているのに私に対しては事務的な会話のみ
もちろん笑顔もなく私にだけ無表情って事を・・・

「彼の事嫌いじゃないんです。仕事も真面目だし、素直だし・・・ちょっと
私に対してしつこいところはあったけど嫌だと思った事もないんです。
好きか嫌いかって聞かれたら好きなんだけど、岸田くんの求めてる好きか
嫌いかは違ってて・・・告白された時はびっくりしました。そこまで
意識していなかったし、言われて初めて意識したと言うか・・・だから
わからないって言う言葉しか出てこなかったんです。でもその答えが
岸田君には気に入らなかったのかなーって」
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