生きているというしあわせ
君が来た。足跡がする。あっ、私の名前を呼んでいる。瑠璃奈って。どうして知ってるんだろう。私が不思議そうに見ていると、君は答えてくれた。看護師さんから聞いたってね。「君の名は」って聞くと、「あれ、言うの忘れてた。幸太だよ。幸せの幸に太郎の太で幸太」って笑顔で答えてくれた。嬉しかった。こんなにもあたたかった。「私の名前は瑠璃奈。瑠璃色の瑠璃と奈でだよ。」って。
「どんな漢字だよ、分からない。俺、瑠璃色って初めて聞いたし、なって菜の花の菜か。」
「どんな漢字だよ、分からない。俺、瑠璃色って初めて聞いたし、なって菜の花の菜か。」